ネオジム磁石からセリウム磁石への移行 JABM原田CEO

2015/06/08

 日本ボンド磁性材料協会(JABM)の懇親会では同会の原田CEOからも重要な報告と指摘が成された。きわめて重要な内容であるため、以下にその要旨を記す。
 「JABMもボンド磁石、焼結磁石なども、日本の磁性材料業界、当協会も一応伸びているのでまずは一安心。だが、家電をはじめ様々な分野で韓国などに負けてきていて、わが磁性材料も量的には圧倒的に抜かされているが、業界を見ているとまだまだ頑張っている。どこが強いのか考えてみると、複写機、MMPがまだマネされずに頑張っているのと同じように、多くの学問、例えば化学、機械、光、電気をミックスしたアナログコントロールが効く分野で日本人が頑張っている。磁石の生産はまさにそういう分野。複写機もそういう分野。デジタル化するとあっという間にマネされてしまう。幸いにも特にボンド磁石は異方性ボンド磁性材料分野では、まだまだ中国メーカーに対し一日の長を保っているように見受けられる。さらに腕に磨きをかけて頑張っていかなければならない。

 焼結の方では、例えばフェライトの12材、15材は圧倒的に勝っているように思われる。希土類でも高性能材、サマ鉄窒素(SFN)などの応用があり、色んなものが出てきているので腕を磨いていかなければならないというふうに考えている。

 海外をよく見て頑張っていかなければならない。中国政府はインフラに力を入れ、不動産にも資金が回るよう努力が見受けられる

ネオジム磁石からセリウム磁石
 セリウム磁石については、希土類は17元素出てきてバランスよく使わないと地球が泣くわけだが、今日現在2011年から政治的な理由で希土類がものすごく値上がりしたために、セリウム、ランタン、イットリウムのマーケットがなくなった。中国政府、アメリカ政府もやっているが、ネオジウムを半分にして、セリウム磁石を開発して、だいたいがんばったら30メガくらい出る、120度くらいもつものを開発して、何も50メガの磁石を作らなくても30メガで十分な用途がいっぱいあるわけです。

 それにセリウム磁石を使うようにというプロジェクトで開発をして今回のモーター展で、その量産体制を整えたという発表が北京の研究所からありました。日本はなんでやらないんだろうか?もっと三徳さんがセリウムを宣伝して、フェライトより安くなるよ、こんなにいいんだよ、30メガでいいものがたくさんあるという話をしなければならない。プロジェクトも日本政府に何度も提案しているが放置されている。日本も賢くなってセリウム磁石を作り上げようではないか」。

(IRUNIV O.Sasaki)

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