ボンド磁石市場は車載用、センサー用で拡大中 JABM

2015/05/29

 日本ボンド磁性材料協会(JABM)は29日、都内日暮里のホテルラングウッドにて2015年技術例会(第87回)
を開催した。会のスタートは2014年暦年のボンド磁石市場についてJABM企画委員長の石田氏(潟<Cト)が
解説された。
 それによると、昨年の国内ボンド磁石生産は13年比15%増の1万1970トン、金額ベースでは31%増の384億円(いずれもJABM推定値、以下同)となった。生産高のうち希土類ボンドは1250トンで前年比39%増と最も伸びた。フェライトボンドは1万720トンで13%増、リジッドボンドは7,480トンで10%増、フレキシブルボンドは3,240トンで20%増。

 日系磁石メーカーの海外生産を含めると、金額ベースで前年比11%増の999億円で過去最高。
 海外生産は615億円。金額ベースでみると国内と海外生産の比率は4:6。しかし昨年は円安効果もあり国内生産のほうが伸び率は高かったことと、車載用のモータ点数が増加したこともプラスの要因だと石田氏は述べる。

世界のボンド磁石生産は15万トン
 世界的にもボンド磁石は底堅い需要で推移しており、2014年は約15万トン。うち希土類ボンド磁石は約7,500トンで順調に伸びている。リジッドフェライトは2万トンで小幅増、ボンド磁石で量的には最も多いフレキシブルボンドはここ数年12万トン前後で横ばい。石田氏によると「車載用である希土類、フェライト、リジッドは伸び盛りだが、フレキシブルは飽和状態。新規需要が必要な局面」だという。
 ボンド磁石は車載用のほかに磁気センサーとしての需要も増加している。

 希土類価格の安定により再び希土類磁石の需要も広がっているが「日本の磁石メーカーは先々を考え(再びジスプロ、テルビウム価格高騰リスクを回避のため)、今はコストが高くともジスプロフリーの磁石を採用している」(JABM石田氏)という。

 他、ボンド磁石の技術的、市場的な動向をつかむにおいても貴重な講演が聞かれたが、以下に講演タイトル、講演者を挙げておく。


写真(当日のプログラム)
 1.2014 年度ボンド磁石 (BM) の生産推定  JABM 企画委員長  潟<Cト 東京営業所 所長 石田 知久氏
 2. 磁界中におけるボンド磁石の流動特性  日亜化学工業梶@第一部門 生産本部 開発部 第二課 主任 井原 公平氏
 3. マグネットロールの最新技術動向 コニカミノルタ梶@マーケティング本部 PLM 統括部 第 1PLM 推進部 武部 浩太郎氏
 4. 電動ウォーターポンプ展開のためのプラマグの高性能、低コスト化  アイシン精機梶@パワートレイン商品本部 機関技術部 電動ポンプ G 神谷 直樹氏
 5 .α ”- Fe16N2 磁性粉 −高磁束密度材料としての可能性− 東北大学 未来科学技術共同研究センター 特任教授 飛世 正博氏
 7. ThMn12 系新規磁石材料について 静岡理工科大学 理工学部及び理工学研究科 教授 小林 久理眞氏
 8.Nd-Fe-B 系磁石の高保磁力化と新規磁石の探索 東北大学 大学院工学研究科 知能デバイス材料学専攻 教授 杉本 諭氏

(IRUNIVERSE YUJI TANAMACHI)

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